Guide 1.日本酒ってどんなお酒?
日本酒(Sake)は、その製法が世界遺産に選ばれた、日本を代表する伝統的な醸造酒であり、全国に1000を超える酒蔵があります。
そして、地理的表示では以下の条件を満たすものだけを”日本酒”と定義しています。
1)原材米に日本国内産米のみを使っている
2)日本国内で製造された清酒(*1)
よって、外国産米を使ったものや、海外で造られたものは「日本酒」とは呼びません。
その歴史は古く、日本では古くから神社のお祭りや祝いの席で欠かせない存在であり、まさに「文化」とともに歩んできたお酒です。
《ワインやビールとの違い》
日本酒は、ワインやビールと同じ「醸造酒」ですが、大きくは以下の2点の違いがあります。
1)原料が違う
ワインはぶどうから、ビールは麦から作られますが、日本酒は「お米」からできています。お米の甘さと旨味を活かすことで、やさしくてまろやかな味わいになるのが特徴です。
2)色々な温度で飲む
日本酒は温度によって表情が変わるユニークなお酒です。
冷たくして飲むとすっきり、温めて飲むと香りやコクが広がり、まるで別のお酒のように楽しめます。
《日本酒は特別な体験》
日本酒はアルコール飲料であると同時に、各地の食文化や歴史を反映した象徴でもあります。
また、日本人にとって「おもてなし」の象徴でもあります。旅行先で現地の食事と一緒に味わえば、その土地ならではの文化をより深く感じられるでしょう。
最近では海外でも人気が高まり、ワインやクラフトビールと同じように「食と合わせて楽しむお酒」として注目されています。
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*1:清酒は次に掲げる酒類でアルコール分が22度未満のものをいいます。
イ)米、米こうじ、水を原料として発酵させて、こしたもの
ロ)米、米こうじ、水及び清酒かすその他政令で定める物品を原料として発酵させて、こしたもの(その原料中当該政令で定める物品の重量の合計が米(米こうじを含む。)の重量の100分の50を超えないものに限る。)
ハ)清酒に清酒かすを加えて、こしたもの